三岸節子・篠田桃紅 二人展(終了しました) ~花は猛々しく・線と面は寄り添う~
会期 2024年1月13日(土) 〜 2月18日(日)(終了しました)
本年最初の企画展として「三岸節子・篠田桃紅二人展」のご案内となります。
当ギャラリー新春企画に相応しい華やかな、そして落ち着いた世界観の対比をお楽しみください。
三岸節子
1905年愛知県生まれ。洋画家
先天性の発育性股形成不全を患っており、このショックから興味を抱いていた絵の道へと向かう。
戦前、戦後の画壇における女性画家の地位向上に努める。現女子美術学校を首席で卒業。
1924年画家の三岸好太郎と結婚。長男、黄太郎を出産するが1934年に夫と死別
生活は苦しかったが1954年黄太郎が留学していたフランスへ渡り風景画の傑作を生み出した。
マティス、ボナール、ブラックなど近代フランスの絵画を取り入れた作風であった。
1984年帰国以後神奈川県大磯町の自宅兼アトリエにて制作。生涯に渡り花を描き続けた。花の作品からは節子の人生が伺えるほど作品が変化している。生命を賛歌する作品を描き続けた。
1999年94歳で死去。
篠田桃紅
1913年日本の租借地大連に生まれる。
5歳の頃から父に書の手ほどきを受ける。ほとんど独学で書を学ぶ。
1956年に渡米ニーヨークで制作する文字の決まりを離れ新しい墨の造形を試みる水墨の抽象画=
墨象と呼ばれ高い評価を得る。
1958年に帰国。和紙に墨・金箔・銀箔・金泥・銀泥・朱泥といった日本画の画材を用い限られた
色彩で多様な表情を生み出した。
2015年「103歳になってわかったこと」が45万部のベストセラーとなる。
2021年老衰の為107歳で死去。
厳しい時代をたくましく生き抜いた女性作家2人展を多くのお客様にご高覧頂きたく、
ご案内申し上げます。